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Kazu'Sが感じたことを遠慮無しに書き込む為のBlog。気分が悪くなっても知りません(笑) 自己責任で。 基本アニメレビュー。「シムーン」「RED GARDEN」。最近はひたぎ蕩れでミナ蕩れです。

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さすが。そういわざるを得ない出来です。これだけのオリジナル作品が実質8,000円弱で買えるのだからTVシリーズのDVDが如何にぼったくりかってことになります。押井作品は哲学的ですが、神山作品は社会的アプローチを取っています。このシリーズの企画を一体いつから始めたのか判りませんが、某総理の擬きみたいなのまで出てきています。勿論悪役として。しかも、馬鹿政治屋を断罪して終わりなんて陳腐な物語ではなく、それを踏み台として、更に飛躍した構成の作品に仕上げている辺りが素晴らしい。

サスペンス的な意味での演出も効果的で、少佐を九課から独立させた位置に置くという設定を最初から最後まで完全に使い切っています。トグサやバトーの使い方も実に巧妙で、キャラクターを描くという面でも一切手を抜いていません。シリーズものであるという条件を逆手に取って、最低限の描写で最大限の効果をあげている辺りは、お見それしましたと言うしかないと思います。アクションを抑え目にした点も高く評価できます。攻殻機動隊として必要十分なレベルのアクションに抑えて、情報戦的な要因と状況描写、社会状況描写にその分を割り当てています。無駄なシーンがほとんど無いというのは、押井監督の薫陶が行き届いているのかもしれません。それこそSolidな作品に仕上がっています。

主軸の問題にしても、少佐のポジションにしても最終的な結論は保留されています。物語は綺麗に締められているのに、命題を保留に出来る。それで、問題無い仕上げになっているという辺りにシナリオの深みを感じます。更には、情報に依存しているアイデンティティに対するテーゼも幾つか投げかけられています。この辺りは攻殻機動隊に普遍的に存在するテーマをきっちり拾っているところ。こう言うところをちゃんと抑えているから、押井作品としての攻殻が、神山作品になっても、継続して同じ作品と認識することが可能になっています。

菅野よう子の音楽も変わりなく絶品。作画もほぼ完璧。CG処理にやや下品なところも見受けられましたが、許容範囲内に収まっています。ストーリー、演出、テーマの取り方、話の展開。その全てが高次元に融合されています。イノセンスとは方向性が異なるので比較するのが難しいんですが、近いレベルを実現していると考えても良いくらいかもしれません。

100分。たった100分です。それでこれだけのことが出来る。情報量の密度の高さを上げればどの程度のことが出来るのか。それを知ることが出来るというだけでも見る価値のある作品だと思います。
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