Winny裁判、罰金刑は重いか?軽いか?--自己矛盾を抱えた判決
Winnyの判決関係については、既にあちこちで色々と書かれているようですが、この記述が一番しっくり来るように僕には感じられます。もし、この記述の通りであるとすれば、裁判官は自分が決断できる限りにおいて、最大限良心的な判断をしたと言うことになるのかも知れません。
金子氏が確信犯であったというのは全くその通りだと僕も思います。そういう意味で、弁護側が単に著作権侵害の意図は無かったと主張するのには違和感を感じます。著作権を侵害すること自体を目的としていたわけではなく、手段であったというのが正確なところだろうと僕も思います。
コンテンツビジネスには無理が来ている。というのは、かなり昔から思っていたことで、仮に何らかの仕組みで集金を確実に行うことが出来たとしても、それは中間に入るヤクザ以下の企業を肥え太らせるだけであり、それら企業の権限が益々強くなり、実際のクリエイターは道具のように消耗品のように扱われるという状態が更に悪化するというのが関の山だろうと思っています。
確信犯を裁くなら、その思想の意義を問うべきだと僕は思うのですが、残念ながらそこまでは踏み込めなかったようです。もし、金子氏の罪を問うならば、コンテンツビジネスは無理があるという主張そのものの是非を問題にするか、さもなければ、代案が無いまま現行秩序の破壊を試みたという点を問題にするかが確信犯に対する正しい対応だろうと僕は考えます。
政治家や役人がどんなに優秀であったとしても、また民主制がどんなに優秀な制度であったとしても、所詮人間の作ったものを人間が運用しているのですから、完璧であることはあり得ません。時には間違うこともある。そういう絶対的な前提を忘れてしまうと、それでも法は法という考え方が成り立ちます。そうなれば、確信犯は確実に有罪になる訳ですが、その部分酌量の余地を入れたという点に関しては、一応の評価が出来る判決だと思います。しかし、それでもやはり制度信仰の呪縛からは逃れられなかったというところなんでしょう。仮に裁判官個人がそうでなかったとしても、社会やイデオロギーががんじがらめに呪縛されている状態では、その判決が受け入れられないという現実的な問題もあるのかもしれません。
Winnyの判決関係については、既にあちこちで色々と書かれているようですが、この記述が一番しっくり来るように僕には感じられます。もし、この記述の通りであるとすれば、裁判官は自分が決断できる限りにおいて、最大限良心的な判断をしたと言うことになるのかも知れません。
金子氏が確信犯であったというのは全くその通りだと僕も思います。そういう意味で、弁護側が単に著作権侵害の意図は無かったと主張するのには違和感を感じます。著作権を侵害すること自体を目的としていたわけではなく、手段であったというのが正確なところだろうと僕も思います。
コンテンツビジネスには無理が来ている。というのは、かなり昔から思っていたことで、仮に何らかの仕組みで集金を確実に行うことが出来たとしても、それは中間に入るヤクザ以下の企業を肥え太らせるだけであり、それら企業の権限が益々強くなり、実際のクリエイターは道具のように消耗品のように扱われるという状態が更に悪化するというのが関の山だろうと思っています。
確信犯を裁くなら、その思想の意義を問うべきだと僕は思うのですが、残念ながらそこまでは踏み込めなかったようです。もし、金子氏の罪を問うならば、コンテンツビジネスは無理があるという主張そのものの是非を問題にするか、さもなければ、代案が無いまま現行秩序の破壊を試みたという点を問題にするかが確信犯に対する正しい対応だろうと僕は考えます。
政治家や役人がどんなに優秀であったとしても、また民主制がどんなに優秀な制度であったとしても、所詮人間の作ったものを人間が運用しているのですから、完璧であることはあり得ません。時には間違うこともある。そういう絶対的な前提を忘れてしまうと、それでも法は法という考え方が成り立ちます。そうなれば、確信犯は確実に有罪になる訳ですが、その部分酌量の余地を入れたという点に関しては、一応の評価が出来る判決だと思います。しかし、それでもやはり制度信仰の呪縛からは逃れられなかったというところなんでしょう。仮に裁判官個人がそうでなかったとしても、社会やイデオロギーががんじがらめに呪縛されている状態では、その判決が受け入れられないという現実的な問題もあるのかもしれません。
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12月13日、ウイニーの開発者である元東京大学院助手の金子勇氏は京都地裁から罰金150万円の有罪判決が言い渡された。
2006/12/15(金) 00:33:26 | 生活のキーワード