Kazu'Sが感じたことを遠慮無しに書き込む為のBlog。気分が悪くなっても知りません(笑) 自己責任で。 アニメレビューが多め。「シムーン」「RED GARDEN」「精霊の守り人」「ef」。止められそうもないです。

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ネタを積み上げろ! - 「涼宮ハルヒ」と「ぱにぽに」に見るネットマーケティング

前にもどこかで見たような話ですが、まぁそれはそれで。本文もよく纏まっているのですが、コメントやTBの方も興味深いです。

曰く、謎をばらまいただけでは受けるはずはない。作品の内容も伴う必要がある。

という感じの意見ですね。では、この場合の受け入れられた「内容」とはなんなのか? というのを考えてみたいです。

まず、真っ先に言えるのが「物語としてのあるいは純文学的な意味での」内容ではないと言うこと。物語は、少なくともテレビ放映範囲においては、すこぶるシンプルな構成になっています。しかも、伏線が良い意味であからさまに、しかも判りやすい形で掲示されるので、結末ですら数本見ただけで、概ね予想できてしまいます。キャラクターの設定も特に複雑ではなく、役割が明確で、心情の変化も予想の範疇に収まるレベルです。つまり、物語的には抑揚がなく、純文学的な意味での面白みはゼロ。それが涼宮ハルヒの憂鬱という作品です。

では、良くできていると思える「内容」とはなんでしょうか? まずはテンポが挙がります。次から次へと話を展開させ、惜しみもなくネタを出し、ハルヒやキョンといったキャラクターは息もつかせないような早口の台詞を捲し立てる。これは痛快です。

次に、キャラクターのバランスが絶妙というのがあります。そもそもこの話にはSOS団の5人以外はほとんどキャラが登場しません。もともとキャラが少ないですから、被ることがないですし、それぞれのキャラにしっかりとした役割が与えられています。TVシリーズでは、みくるがやや弱いですが、それでも誰かがかけると話が成立しないという構成にきっちりなっています。この点は評価できます。

元々の原作の日本語センスが優れていたというのも大きいです。僕は原作は読んでいないので、聞いた話ですがキョンの台詞は原作からあのノリであるらしいです。キョンの突っ込みや解説はこの作品の魅力において非常に重要なウェイトを占めています。当然掛け合いの面白さと言う部分もあるでしょう。

他にも動画にした時の演出が良かったりとか、シリーズ構成の仕方が成功したとか、準技術的に良くできてるとかもあるでしょう。


さて、ここまで読んでいただいてお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、これらの「内容」をひっくるめて一言で言うと「判りやすい」ってことなんですよ(笑) 判りやすく一定の密度の作品を描けばまぁイケルってことなんじゃないかって気がしてます。シャナやフェイトもそれを狙った臭いですが、密度が薄すぎて失敗してます。その流れで、「判りやすい」謎をばらまくというのはスパイスとして起爆剤として重要だろうというのは、僕も賛成できます。それら複数の要素をきっちり纏め上げ形にしたという意味で、「涼宮ハルヒの憂鬱」は秀作なんだろうと思います。
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