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Kazu'Sが感じたことを遠慮無しに書き込む為のBlog。気分が悪くなっても知りません(笑) 自己責任で。 基本アニメレビュー。「シムーン」「RED GARDEN」。最近はひたぎ蕩れでミナ蕩れです。

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正月に古本屋の安売りでキカイダーの原作を買ってきました。元々好きな作品だから買ってきた訳ですが、改めて読んでみると、やっぱり趣深いというか鋭い観点を綺麗に描くなぁと感心させられます。当時、これが少年誌に掲載されていたことを考えると、今の少年誌のレベルは随分下がったものだと思わざるを得ません。

今更ですが、ひょっとすると知らない人が居るかも知れないので簡単にあらすじを紹介しておくと、騙されて悪の為の人造人間(つまりロボット)を作らされていた光明寺博士は、これ以上悪の命令を聞かないようにと、人造人間に良心回路を取り付ける。良心回路は、ロボットが良い命令しか聞かないようにする装置であるが、不完全なまま取り付けられてしまったキカイダーは悪の命令と良心回路との狭間で悩みを抱えることになる。結果としては良心回路は不完全のまま、いや、不完全であったが故に悪の組織を倒すことに成功する。

そんな話です。冒頭からラストまでキカイダーをピノキオになぞる表現が為されています。命を与えられた人形が人になったというのがピノキオの話な訳ですが、キカイダーではラストシーンで「人になって本当に幸せだったのだろうか?」として終わっています。この点だけでもかなり深みがあるのですが、それ以上に興味が沸くのが悪の組織ダークを壊滅する場面です。それ以外にもいくつも見どころはあるのですが、あえてその1点に絞りたいと思います。

キカイダーは仲間達をダークに捉えられ、自分も捕まってしまいます。仲間だったロボット達は改造されダークの命令に従うようにされてしまいます。そこでキカイダーは悩む訳です。不完全ながら良心回路が働き、仲間を破壊するのは良くないことだと判断するわけです。しかし、ダークはキカイダーにも仲間達に付けたものと同じ、悪の命令に従う為の装置を付けていました。そして、その機械を起動した。すると、良心回路とその装置の相乗効果によって、敵の手に落ちた仲間を破壊してでも、悪の組織を壊滅するべきだという結論に達し、ダークの壊滅に成功するわけです。

そして、この段階で初めてキカイダーは人の心を手に入れたと表現されています。そして、人になることは幸せなのか? と問うている訳です。この「命令に従う装置」というのが興味深いです。人間が人間であるためには命令に従うという装置が必要だと石森先生は考えていたわけです。そして、良心は時としてそれに反するものであるとも描いています。この事実は連載当時も現在も変わらぬテーマとして考えさせられるものがあります。特に昨今の情勢を考えると、今とても重要な問題なんじゃないだろうかと思えてなりません。
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 柳沢大臣の発言問題もどうやら峠を越したようですね。そういつまでもケシカラン、ケ
2007/02/08(木) 18:28:45 | 翻訳blog