巧い。やっぱり話の持って行き方が巧いですね。飛ぶとか、飛ばないとかがどういう意味なのかずっと判らなかったし、それは今でもはっきりとは判らないんだけど、ただ飛べば良いとか、飛ばなければ良いとかそういう話じゃないんだという方向になりました。結局眞一郎も、比呂美も、そして乃絵も誰として満足できていない。そういう状態。自分の意志で決め、自分の足で立つ。それが飛ぶことであっても、飛ばないことであっても、それは等価であるという方向ですね。結論としてとても美しい方向だと思います。
個々のキャラクターが紆余曲折しつつ徐々にそれぞれのポジションを確立していき、自らの意志を確かめ、それに基づいて行動をしていくという様が描けていると思います。今回一番大きかったのは、比呂美ちゃんで、彼女ってこんなに強かったっけ? こんなキャラだったっけ? って思うくらいに積極的でした。けど、それはそれでいい。彼女が変わった理由と、その過程が十分表現できているので、変わることに違和感がない。これこそがこの作品の真骨頂という感じですね。
変化した比呂美ちゃん。それとほぼ同時に眞一郎も変わります。その時に眞一郎の瞳に写ったのは比呂美ちゃんじゃなくて、石動乃絵だったとなかなか盛り上げてくれます。石動乃絵が涙を取り戻す為にはどうしたら良いのか。それが一つ大きなテーマだったわけですが、当初は本当の恋をして、それに破れることなんじゃないかと思っていたんですが、その「本当の」の部分をこれで一段深めています。つまり、付き合い始めた時は嬉しかったけど泣けなかった。それは本当の恋では無いと解釈可能です。
で、一度破局的な状況に陥り、比呂美に引導を渡され、それでも眞一郎を見に行ったという段階で、ステップアップが行われたと見ることが出来ると思います。乃絵は自分の見ていたものが「飛べる者」が見ていた景色とは異なると解釈して、木に登り文字通り飛びます。
さて、エンドが読めなくなったというのも凄いですね。乃絵エンドもアリでしょう。この場合、乃絵は本当の恋を手に入れて涙を取り戻すという方向。比呂美エンドもアリ。この場合、乃絵は本当の恋を失うことで涙を取り戻すという方向。どちらでも取りえます。比呂美ちゃんをどこまでフォローするのか、どうフォローするのかが興味深いところですね。
今回はそれにプラスして、愛ちゃんが効いてましたね。ワンシーンだけでしたけど、良い感じにアクセントをつけていました。さらには三代吉も馬鹿に出来ない。実は主要キャラクターの中で、三代吉が一番、自分の気持ちを知り、自分の足で立っている人という位置付けになっているような気がします。そういう意味では、三代吉に次いで変わることが出来た愛ちゃんとお似合いなのかもしれません。
個々のキャラクターが紆余曲折しつつ徐々にそれぞれのポジションを確立していき、自らの意志を確かめ、それに基づいて行動をしていくという様が描けていると思います。今回一番大きかったのは、比呂美ちゃんで、彼女ってこんなに強かったっけ? こんなキャラだったっけ? って思うくらいに積極的でした。けど、それはそれでいい。彼女が変わった理由と、その過程が十分表現できているので、変わることに違和感がない。これこそがこの作品の真骨頂という感じですね。
変化した比呂美ちゃん。それとほぼ同時に眞一郎も変わります。その時に眞一郎の瞳に写ったのは比呂美ちゃんじゃなくて、石動乃絵だったとなかなか盛り上げてくれます。石動乃絵が涙を取り戻す為にはどうしたら良いのか。それが一つ大きなテーマだったわけですが、当初は本当の恋をして、それに破れることなんじゃないかと思っていたんですが、その「本当の」の部分をこれで一段深めています。つまり、付き合い始めた時は嬉しかったけど泣けなかった。それは本当の恋では無いと解釈可能です。
で、一度破局的な状況に陥り、比呂美に引導を渡され、それでも眞一郎を見に行ったという段階で、ステップアップが行われたと見ることが出来ると思います。乃絵は自分の見ていたものが「飛べる者」が見ていた景色とは異なると解釈して、木に登り文字通り飛びます。
さて、エンドが読めなくなったというのも凄いですね。乃絵エンドもアリでしょう。この場合、乃絵は本当の恋を手に入れて涙を取り戻すという方向。比呂美エンドもアリ。この場合、乃絵は本当の恋を失うことで涙を取り戻すという方向。どちらでも取りえます。比呂美ちゃんをどこまでフォローするのか、どうフォローするのかが興味深いところですね。
今回はそれにプラスして、愛ちゃんが効いてましたね。ワンシーンだけでしたけど、良い感じにアクセントをつけていました。さらには三代吉も馬鹿に出来ない。実は主要キャラクターの中で、三代吉が一番、自分の気持ちを知り、自分の足で立っている人という位置付けになっているような気がします。そういう意味では、三代吉に次いで変わることが出来た愛ちゃんとお似合いなのかもしれません。
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