これまでは、なんだかんだ言いつつも現実の枠をはみ出さないで出来てきていました。が、徐々にオカルト色が強くなってきています。ただし、まだ表現上という段階に収まっていて、どこまでが現実でどこまでがオカルトなのかがはっきりとしていません。ここまでを見ている限りは多少誇張された感じはありますが、狂気の方が上回っているような気がしないでもありません。その微妙なバランス感覚を保たせつつ、それでも徐々にズレを生じさせていき、見ている側も何が現実で、何が妄想で、何がオカルトなのかが判らなくなるというのが良質な幻想作品だと言えるでしょう。
色々な事が続々と起きていますし、様々なキャラも出てきていますが、当然鍵となるのは頼子なんじゃないだろうかという気がします。にも関わらず未だに話にほとんど絡んできません。前回思い切った行動を取ったことで、これから何かが起きるのかと期待させましたが、加菜子の行方不明と同時に頼子の行動の意味も霧散してしまいました。
この掴み所の無さというのは、普通ならマイナス要因になりがちなんですが、ことこの手の作品に関して言うならば、それはプラス方向に働きます。前後不覚な状態に落とし込む為の重要な手法としてきっちり機能しています。今のところ正気を保っているのは木場のみというような状態で、けれど、木場は圧倒的に情報不足のまま空転している。彼の感性が常識という枠に収まっているからこそ、見ている側も木場の視点に固定され益々サスペンスの罠にはまっていく。そんな感じを受けます。
非常に良質な作品として成立しています。でも、昨今この手の話は受けないんじゃないかなぁという気もするんですが、好きな人間にはたまらないでしょうね。
色々な事が続々と起きていますし、様々なキャラも出てきていますが、当然鍵となるのは頼子なんじゃないだろうかという気がします。にも関わらず未だに話にほとんど絡んできません。前回思い切った行動を取ったことで、これから何かが起きるのかと期待させましたが、加菜子の行方不明と同時に頼子の行動の意味も霧散してしまいました。
この掴み所の無さというのは、普通ならマイナス要因になりがちなんですが、ことこの手の作品に関して言うならば、それはプラス方向に働きます。前後不覚な状態に落とし込む為の重要な手法としてきっちり機能しています。今のところ正気を保っているのは木場のみというような状態で、けれど、木場は圧倒的に情報不足のまま空転している。彼の感性が常識という枠に収まっているからこそ、見ている側も木場の視点に固定され益々サスペンスの罠にはまっていく。そんな感じを受けます。
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