弟くんも含めて一気にドツボです。しかし、合法ヤクザがこの世界で最も非道な悪魔の集団であるという真実をアバンから見事に描き込んでくれています。奴等のような連中が人間の為にロクなことをしないというのは、なにもフィクションの革命政権に限った事ではありません。現在の日本でだって、かなりの数の冤罪事件が発生しています。そして、その被害者は結局の処、ねつ造か脅迫による自白でその状態に追い詰められている。あそこまでストレートでは無かったにせよ、やっていることの本質は全く変わりません。かなる暴力組織も権力と近付いた段階で悪魔になる。これは絶対的な真理です。警察であろうと軍隊であろうとそれは同じで、そんな奴等を無邪気に信じるのは阿呆のやる事です。
それに対して琳ちゃんの葛藤は状況において非常に人間的でした。そもそも事件そのものが合法ヤクザの捏造から生じたものであるし、一民間人にやられて仮に何匹か死んだとしてもそんなものは自業自得であり、同情する理由など何一つとしてありません。客観的に見れば彼女が悩む理由など全く無いんですが、そこはそれ、いわゆる普通の女の子としては、また母を亡くして傷心した部分が有る女性としては、人が傷つくという事実に対してアレルギーがあるのは自然な事でしょう。
そしてそこが物語を複雑にしてます。個々まで酷い仕打ちを受ければ、単純な話だと復讐心なり正義心なりに盛り上がるという展開ですが、必ずしもそうはなっていない。そういう要素はかなり強めですが、彼女を動かすには更にもう一押しが必要になっています。それを何に持ってくるかが非常に興味深いところです。
この状況になってもライドバック部の連中に焦点が当てられているというのも気になります。琳ちゃんがこのままテロリストと称される集団に属したり、あるいは第三勢力に身を置くという事になるのだとしたら、今回のライドバック部のメンバーに対する描写は適切ではなかったように思えます。琳ちゃんにとっての日常と非日常を繋ぐ橋は彼等にあるだろうということは容易に想像できます。
それと同時に琳ちゃん自身は非日常を望んでいたという表現も為されていて、その辺りの曖昧さというか矛盾した部分が幾つも交錯している辺りに作品としての面白さがあるように感じます。これから彼女がどうなるのかというのは、まだ様々な可能性が残されていて予測のしようがないんですが、何れになったとしても楽しみではあります。
それに対して琳ちゃんの葛藤は状況において非常に人間的でした。そもそも事件そのものが合法ヤクザの捏造から生じたものであるし、一民間人にやられて仮に何匹か死んだとしてもそんなものは自業自得であり、同情する理由など何一つとしてありません。客観的に見れば彼女が悩む理由など全く無いんですが、そこはそれ、いわゆる普通の女の子としては、また母を亡くして傷心した部分が有る女性としては、人が傷つくという事実に対してアレルギーがあるのは自然な事でしょう。
そしてそこが物語を複雑にしてます。個々まで酷い仕打ちを受ければ、単純な話だと復讐心なり正義心なりに盛り上がるという展開ですが、必ずしもそうはなっていない。そういう要素はかなり強めですが、彼女を動かすには更にもう一押しが必要になっています。それを何に持ってくるかが非常に興味深いところです。
この状況になってもライドバック部の連中に焦点が当てられているというのも気になります。琳ちゃんがこのままテロリストと称される集団に属したり、あるいは第三勢力に身を置くという事になるのだとしたら、今回のライドバック部のメンバーに対する描写は適切ではなかったように思えます。琳ちゃんにとっての日常と非日常を繋ぐ橋は彼等にあるだろうということは容易に想像できます。
それと同時に琳ちゃん自身は非日常を望んでいたという表現も為されていて、その辺りの曖昧さというか矛盾した部分が幾つも交錯している辺りに作品としての面白さがあるように感じます。これから彼女がどうなるのかというのは、まだ様々な可能性が残されていて予測のしようがないんですが、何れになったとしても楽しみではあります。
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